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お知らせ動物関連事業トピックス

COVID19陽性飼い主からの伴侶動物のシェルターでの管理方法いついて

動物関連事業トピックス

米国の動物保護施設でCOVID19暴露動物(ウイルスにさらされた可能性がある動物)の管理方法についてのガイドラインをまとめました。下記をご覧ください。

 

COVID19陽性飼い主からの伴侶動物の引き取りについて

 

暴露疑いのある動物の引き取り

  1. COVID19陽性患者の住居には出来る限り入らない
  2. 手袋を使用していても、動物の引き取り後は必ず石鹸および流水で手を洗う、あるいは少なくとも60%アルコールの手指消毒剤で消毒する。
  3. COVID19陽性患者との接触疑いのある動物あるいはCOVID19による暴露の疑いのある場合は、防護服(PPE)の正しい着脱方法を習得し、遵守した上で用いる(着脱方法を間違えると、ウイルスをばらまく)。

 

収容時検査

  1. 感染性疾患のリスクを軽減するために、収容時検査や処置時は、手袋とガウンあるいはカバーオールを着用する。

    a. 再利用前にガウンやカバーオールは洗濯する

    b. 手袋を外したら、石鹸と流水で手を洗い、手袋は捨てる

  2. 動物の収容場所は常に洗浄、消毒する(エサ入れや水ボール、ベッドも含む)
  3. COVID19が疑われるという理由で、動物を洗ったり、局所消毒薬を用たりの殺菌はしてはならない現時点で、COVID19がペットの皮膚や被毛を介して人に伝搬するというエビデンスはないため、COVID19疑いの動物を洗う必要はない。

a. EPA(米国環境保護庁)認可の消毒薬を使用する場合は、指示通りに用いる。消毒薬の多くは、人や動物の皮膚に直接触れると、顕著な有害作用を引き起こすことがある。液体消毒薬を直接動物に適用することは適切ではない。

シェルター内での収容および管理

  1. COVID19陽性飼い主あるいはCOVID19に暴露疑いのある動物の収容管理については、事前にシェルター内で協議する。さらなる情報が蓄積されるまでは、他の動物群とは隔離し、可能ならば、二区画収容で、ケージ内が汚れた場合はスポットクリーニング(シェルターメディスンのスポットクリーニング=動物に触れずに、汚れた場所だけふき取る)をする。
  2. COVID19の新興感染症に関わるリスクは不明な点が多いため、COVID19に接触した可能性のある動物は、シェルター収容中は他の群とは隔離する。現時点では、伴侶動物を含むすべての動物は、人への感染源になるとのエビデンスはないが、人と動物の両方の健康を守るためにも、念のためにシェルター内では隔離しておくことが賢明である。
  3. 各群に専用の職員を配置する、あるいは群間を行き来する職員には、衛生管理を徹底する。
  4. COVID19陽性の飼い主の元にいた動物の管理は、人の健康、動物の健康および動物福祉に見合ったやり方で行う。
  5. 防護服(PPE)

    a. 現時点で、ディスポーザブルPPEは人の医療現場でも足りていない状態で、医療崩壊の危機である。

    b. シェルターでの従来の基本的な感染防御策で感染性病原体の伝搬を防ぐ

    c. 洗濯可能なガウンやカバーオール、専用の靴等を防護服の代用とする。手袋の着用も推奨

    d. 手洗いは頻繁に行う。動物の取り扱い前後には石鹸と流水で手を洗う。

    e. 石鹸と流水で少なくとも20秒間洗う

    f. 石鹸と流水が使えない場合は、少なくとも60%アルコールの手指消毒剤を使う。手全体的に塗り、乾くまでこすり合わせる

    g. 洗っていない手で眼、鼻、口は触らない

    h. 手袋を外したら速やかに手を洗う

  6. 排泄や運動のために犬を外に散歩に行かせるが、他の動物とは接触させず、動物の健康を守る。

    a. 糞便を片付ける際には手袋や袋を使い、速やかに廃棄する。手洗いについては上記参照。

    b. COVID19の暴露疑いの動物は、可能ならば、消毒しやすい場所で散歩し、他の動物とは隔離する。

  7. 動物の収容場所はルーチンに掃除し消毒する。肉眼的に汚れた所は洗浄し、消毒することによって、COVID19やその他のウイルス性呼吸器疾患を予防する。COVID19は、シェルターで使われているほとんどの消毒薬で簡単に不活化され、加速化過酸化水素であれば1:64希釈で5分間(パルボウイルスは1:32希釈で10分間)の浸漬で不活化される。動物の収容場所とシェルター内の共用スペースは両方とも従来の洗浄および消毒方法で十分である
  8. a. EPA認可の消毒薬を使用する場合は、指示通りに用いる。消毒薬の多くは、人や動物の皮膚に直接触れると、顕著な有害作用を引き起こすことがある。液体消毒薬を直接動物に適用することは適切ではない。

  9. 人への/人からの暴露を防ぐために、人が頻繁に触る場所(電気のスイッチやドアノブ)の消毒や頻繁に行う。

 

シェルターから出す時

  1. 飼い主には、出来るだけ早く返す
  2. 譲渡あるいは一時預かりに渡す場合は、14日間シェルター内で観察する

 

疾患および検査

  1. COVID19疑いあるいは陽性患者と濃厚接触していた動物が、シェルター収容中に不明の疾患を発現した場合は、COVID19の検査の必要性について関連部署と協議し、管理には十分に注意する。既存のバイオセキュリティーや感染防御マニュアルを遵守する。
  2. 現時点では、動物に対してCOVID19のPCR検査等をルーチンに行うことは推奨していない。疾患あるいは傷害のある動物は治療する。伴侶動物で発生しやすい感染性疾患に対する検査は適宜実施する。他の感染性疾患の疑いがなく、新規に不詳の疾患を、COVID19感染症陽性あるいは疑いのある人と濃厚接触した動物に認めた場合は、責任者が速やかに保健当局や行政獣医師に連絡を取り、COVID19の検査の必要性を協議する。