環境省では2年後の施行を目指し、現在、動物取扱業に係る飼養及び管理に関する方法等のガイドラインのあり方について検討されています。当協会では、飼養施設の規制に関して、数値基準を設けるとともに、そこで飼養されている動物の状態への配慮についても、記載することが大切だと考えています。
すなわちガイドライン作成の目的は、動物の福祉が守られることです。そのために、定量的な数値規制と各個体の状態に配慮する定性的規制の両方が必要なのです。
それを踏まえ、当協会も幹事団体である「動物との共生を考える連絡会」から2019年6月に動物飼養管理ガイドラインを発行しました。
一方、ガイドラインの実効性を確保するためには、犬や猫の生理・生態・習性に即した飼養基準を作成するだけではなく、それが実際に運用できるかを検討することが大切だと考えています。そのために、まずは犬猫の習性等に詳しい専門家の意見をまとめる必要があるのではないかと感じております。これが揃ってこそ、実効性のあるガイドラインとなるのではないでしょうか。