福井県へ追加証拠動画の提出へ|日本動物福祉協会の活動は、全て会費とご寄付で成り立っています

スタッフブログ

福井県へ追加証拠動画の提出へ

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本件について、多くのメディアに取り上げて頂き、反響の大きさに驚くと同時に、業者のみが悪者扱いされ、動物取扱業の規制をより厳しくするような議論に終始することについて疑問に感じるところです。もちろん、当該業者の飼養管理は決して許されるものではありません。しかし、もし、行政が遅くても昨年3月の登録更新時に、現行の法律を運用して指導等を厳格にしていたら、ここまで悪化させることは防げたものと考えています。昨年末に多頭飼育崩壊のリスクに気づいてはじめて飼養頭数削減の指導されたような印象が否めません。つまり、行政にもここまで放置した責任が少なからずあると考えています。

このような行政の対応は、福井県のことだけではありません。2年前に告発した栃木県の動物取扱業者についても同じことが言えます。たまたま判明した悪質な業者だけを叩いていくことはイタチごっこに過ぎません。業者の閉鎖的な飼養管理体制の中で、現場に立ち入り現状を確認できるのは行政だけです。そのため、行政が法律を運用しなければ、法律をより厳しくしたところであまり意味がありません。

繰り返しになりますが、行政が現行の法律をしっかりと運用するだけで、劣悪な業者は確実に減少するはずです。毅然とした対応をしている自治体も増えている一方で、対応できていない又は後手にまわっている自治体も残念ながら存在します。行政には、動物取扱業の登録を認める責任の重大さを理解し、しっかり法律を運用してほしいと思っています。それだけ、行政は日本の動物福祉を支える重要な存在であり、今後もその社会的役割はより重要となっていくと考えています。

最後に現行法を運用していくと同時にグレーゾーンにある業者に対して行政職員が判断に困らないような明確な基準と行政職員が動きやすい環境も整えていく必要もあることも追記いたします。

 

追加提出動画


今回の動画は、昨年12月6日に福井県民有志の方が福井県職員と同行した際に、撮影されたものですので、この現状は県職員も把握しているということになります。証拠として県警・県庁に提出いたします。
動画から、首根っこを掴み、乱暴にワイヤーケージに投げ込み、餌を与え、食べ終わったら、また首根っこを掴んでケージから引きずり出してマスに乱暴に戻しているのがわかります。ケージの床面は網目状のため、乱暴に引きずり出した際、爪や肉球を怪我するリスクがありますし、何より従業員の犬の扱い方は動物に対して明らかな苦痛を伴うものです。

行政による適切な改善指導は、行政が問題(虐待等)をしっかりと把握していなければできないことだと考えております。まず、問題をしっかりと認めていただき、その上で改善指導していただけたらと切に願っています。

■追加動画についての田中亜紀先生からのコメント■
本動画の動物の飼育環境、給餌方法は適切とは言い難く、飼育環境および給餌方法ともに改善の余地がある。
動画に出て来る犬の多くに被毛の状態の悪く、必要な健康管理が出来ていないことと、飼育環境が不適切であることが伺える。
また、爪が極めて長い個体が多いことから、犬に必要な運動あるいは管理が出来ていないと考える。
個別ワイヤーケージでの飼育は、犬の四肢に負担がかかり、適切ではない。