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動物関連事業トピックス

NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」へ要望書提出

動物関連事業トピックス

ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、2018年1月29日に「プロフェッショナル~仕事の流儀~」ワンちゃんスペシャルという番組放送枠内で犬のしつけを行う訓練士が犬を足で押さえつけて、頭を激しく殴りつけたり、竹の棒で叩いたり、大声で怒鳴る等の行為が放送されました。

この放送をみた方から情報提供があり、

「犬が暴力を振るわれる場面をみた子供が泣き叫び情緒不安定になった」

「虐待を見せられて心を痛めている」

というような意見が当協会へ多数寄せられました。

放送内容を確認し、当協会で対応について検討したところ虐待及び行動学の専門家の意見書を添えて、NHKへ要望書を提出することを決めました。

 

我々は、今回取材された訓練士に対して批判しているのではありません。

NHKのドラマティックな意図的な制作により、体罰が肯定的に扱われ、それが広く視聴者に誤解を与えた公営放送局の責任を問うものです。

 

環境省も「しつけ、訓練と称するなどし、動物に対し殴る、蹴る等の暴力を与えたり、故意に動物に外傷が生じる又は生じる恐れのある行為」を積極的な虐待に該当する可能性があると定義されています。

公共放送であるNHKが虐待を疑うような行為を公然と放送し、その行為を肯定することは、「動物に対して体罰も必要である」という間違った認識を生み、虐待を助長する恐れがあります。

提出書類について詳しくは、下記添付ファイルをご覧ください。

 

この放送についてSNSなどでは訓練士の行動に肯定的な意見も多数ありました。しかし、抑圧された犬が訓練士の手を離れ、家に帰った後のことが心配でなりません。

今回の番組制作姿勢及び視聴者の反応を受けて感じたことは、まだまだ日本国内では動物福祉という科学的な知見から動物を飼養するのではなく、「動物が生きていればそれでいい」というような動物愛護感情が強いと感じ、改めて日本の現状を考えさせられるものでした。

 

 

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